用語の解説

中級者以上向けの「倍音」の話。

いろいろとコメントが来ていたので。 初級者向けの説明 初級者向けの説明だと、 「声には倍音ってやつが含まれていて、それが声質とか声の印象とかを大きく左右するよー」 「基本的には、しっかり倍音が含まれていると明るくはっきりした印象になって、いい…

「喉の力を抜く、喉の力が抜けていない」という話について。

ここしばらくはなかなかブログに割ける時間が少なく、またコメントに気づかないことが多くなってきたので、コメント欄クローズしてFAQ的なまとめエントリーでも作ろうかなーと思い始めてはや一年。 今年こそはやるかもしれない。 「喉の力が抜けているのでし…

酒を飲みつつ考えてた、「官能表現」のこと(ただし後半はほぼビールの話)。

残念ながら、エロい話は一切でてこない。 「辛口」日本酒の話。 たまに日本酒を飲むと、この記事を思い出す。 辛い日本酒は無い!日本酒はみんな甘いんだ! 〜日本酒講座開催の記録〜 - デイリーポータルZ:@nifty 日本酒では「日本酒度」と言われる数値があ…

雑な図で見る「喉」の仕組みの話。

「鼻腔共鳴」と「軟口蓋」の話。 - 烏は歌う 過去にこんな記事を書いたのですが、久々に見返したら紹介した図が消えてまして、その辺を補足しとかなきゃなーと思って雑な図で描き殴る系エントリ。 軟口蓋のおおざっぱな構造と働き 赤い部分が軟口蓋。 こんな…

「音圧」と「音色」に関する面白いコラムを見つけた。

「音圧」の話。 音圧ってなんぞや?お前に音圧をお弁当で説明したる! 喩え話としてすごくわかりやすい。 上のブログから引用すると、「音圧」という言葉には、 ”1.sound pressure level”→「(単純な)音量」 ”2.punch”→「(音や音楽の)迫力」 ”3.loudness”…

発声法に関しての、ありがちな勘違い。

さて前回は非常に大雑把に発声法の歴史を紹介しましたが、なんだか素人ボイトレ界隈ではそういう知識が 「部分的にのみ伝わってたり」 「文脈や前後関係を無視して伝わってたり」 するせいで、よくわからない感じに迷信化していることがあったりなかったりし…

「丸い響き」とか「柔らかい響き」とか。

格付けチェックの話。 毎年、お正月は「芸能人格付けチェック」とかいう番組を見て過ごすんですよね。 (お盆過ぎに突然こんなことを言い出す強引な導入。) 今年は確か、某所の新年会に引っ張りだされて見られなかったのですが。 で、必ずあるのが、 「○億…

そもそも声帯って何のためについているのかと言いますと。

「声を出すため」…だけではないんですね。 声帯には、もう一つ「誤嚥(気管に食べ物や飲み物が入ってしまうこと)の防止」という大切な役割があります。 ものを飲み込むときに、気管への通り道を閉じ、気管や肺にものが入ってしまわないようにする仕組みが人…

「響き」の「位置」とチェストボイス・ヘッドボイス。

チェストボイスとか、ヘッドボイスとかの用語問題についてもう一題。 おさらい 「チェストボイス」とは、声帯が分厚く接触し、声帯の全体が振動するときの声。 「ヘッドボイス」とは、声帯が薄く引き伸ばされ、声帯の一部だけが振動するときの声。 このよう…

それじゃあ「地声」「裏声」って一体なんなのか問題。

前回に引き続き、いわゆる「声区」に関するお話。 過去にも似たようなことを書いていて、ほとんど同じようなことを書くつもりなのです。 が、私の知識がアップデートされてたり、詳しく話すつもりの濃淡によって解説の切り口が違ったりするので、微妙に内容…

「地声」は決してダメなものじゃない、というお話。

地声って大切! 私がRSSでチェックしているボイトレ関係のブログで、特によく読んでいる2つのブログに、似たような時期に「地声」に関する記事が偶然アップされていて、ちょっと驚いたのですね。 アルトの地声は怖くない! - ヴォイストレーナー チャトラ猫…

ミドルボイスの呼び名問題。

この前も書いた通り、身内の合唱団内での発声勉強会向けに、改めて色々と勉強しなおしている最近ですが。 そんな中で面白いなー、と思ったのがこの動画。VTC 27話 男声にミドルボイスは存在しない!? - YouTube 詳しくは、動画見てくれって話ですが、 ・こ…

「鼻声」って言葉はあんまり使わないほうがいい。

最近なんだかやたらと「鼻声」の過去記事が参照されているようなので。 まず、「鼻声」っていう言葉が、曖昧過ぎて、真剣にボイストレーニングを考える上ではあまり使えない言葉であることに注意。 タイトルのこころですが、あんまりに色々な症状が「鼻声」…

「喉仏を下げる」ことについて

たまに書いてることなんですが。 「喉を開く」について、再度まとめ - 烏は歌う 「あくびの喉で」「喉を開いて」発声する、ということについて質問に返信。 - 烏は歌う 何度も書いていることですが…「喉を開く≠声帯を開く」ですよ。 - 烏は歌う 喉仏を下げる…

ボイトレ関連のホッテントリに便乗しよう企画。

この記事が、昨日朝の人気エントリに上がっててさ、反射でブクマしといたんだけど。 腹式呼吸で歌うたえないやつwwwwwwwwwwwwwwww BIPブログ 案の定、途中から「腹から声出すってどういうこと?」「喉開くってどういうこと?」みたいな流れ…

声の「響き」という言葉について。

ボイトレにおいて、「声の響き」だとか「響かせる」という言葉は、なかなか一筋縄ではいかない難しい言葉でして。 大前提 何度も書いていることですが、 人間の場合、「呼吸」によって「声帯」が振動して、そこで鳴った音が喉や口などで「共鳴」することで声…

「声を○○に当てる・響かせる」の補足。

前回の補足だよ! 声を○○に響かせるとか、当てるとか。 - 烏は歌う 男女の違い ところで、この「声を○○に当てる・響かせる」というイメージですが…実は、圧倒的に男性には体感しやすく、女性には体感しにくいという、厄介なものなんですわ。 というのも、男…

声を○○に響かせるとか、当てるとか。

よく使われている言葉です。 ボイトレ初心者が「どういう意味かわからない」「どうしていいかわからない」という感じで困りやすいのが、 「声を頭のどこどこに当てて!」 「声をもっとどこどこに響かせて!」 とか言う指導です。 …私の経験談と周囲の人の伝…

声を鼻に通すことについて…「声の響き、声を飛ばす方向」と「息の流れ、通り道」はさっぱり別物。

結論から言うと よく、「声を○○に響かせて!」とか「息が○○を通るように!」とか言ったりしますが、で、だいたい○○には似たような言葉が入ることが多いですが、これって意味合いが同じなこともありますし、違うこともあります。 違うことが多いです。 そもそ…

声の話をする上で、あんまり「喉」って言葉は使いたくなかったりする。

「喉」が開いてるとか開いてないとか、 「喉」の力を抜くのが大切とか、 「喉」声になっているとか、 「喉」がいいとか悪いとか、ね! 「喉」は複合体 まあ、こういう言葉の使い方は嫌いだ!とは言え、私もしょっちゅう使ってしまうのですが、「喉」。 なん…

腹から声を出す!その4

この前、「腹から声を出せ」と言われた件 少し前の合唱練習で、 「もうちょっと腹から声出して…」 と指揮者に言われたのですが。 この「腹から声を出す!」という一連の記事では、「腹式呼吸のやり方」とか、「強くて安定した腹式呼吸をするための身体の使い…

指導時に抽象的な説明・曖昧な言葉に頼り過ぎないことの大切さ。

色々と他のブログを読んでいて、考えていたことを。 良い教本というのはどういうのだろう:島国大和のド畜生 「抽象的な説明は理解が終わった人向けか、何となくわかった気になる用なので、最初に読んでも役に立たない」 至言、だと思います。 これがわかっ…

「深い発声」ってなんなんだろう…母音と舌の形

まあ私自身「声の深さ」については完全に模索中というか数年単位で迷子なので、探り探り書くエントリなんですけどね。 深い発声 「深い発声」…という言葉は、合唱界隈ではよく聞く言葉ですが、 「具体的・論理的に一体どういう声が深いのか?」 「どうやった…

発声の「支え」ってなんなんだ

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

何度も書いていることですが…「喉を開く≠声帯を開く」ですよ。

ブログへの反響を読んでてて、またちょっと書いとかなきゃならないかな、と思いまして。 「喉を開く」について 「喉」ってどこか…というのが非常に難しいというか、捉え方が人によって全然違うので、あんまり「喉を開く」って言葉を不用意に使うのは好ましく…

「地声」の定義・対義語は?…けっこう人によって違うから、「発声用語」には要注意!

ボイストレーニングをやっていて、たまに困るのが「言葉の壁」。 …と言っても、英語やドイツ語がわからないとか、そういう意味ではありません。 (いや、たまにそれもあるけど。) 発声にまつわる言葉というものは、非常に「感覚的」であり、かつ「慣習的」…

「良い声」の正体…倍音とは

さて、今回は、声を語る上で欠かせない用語である「倍音」というものについて説明していきたいと思います。 最初に注意書きをしておくと… 「倍音」や「共鳴」などは物理学用語ですが、 ボイトレでこれらの言葉が語られる場合、若干オカルトが入ることがある …

頭から声を出す!

前回「腹から声を出した」ところで、今回のテーマは「頭から声を出す」という言葉についてです。 ボイストレーニング未経験者には耳なじみの無い言葉ですが、ちょっとボイトレをかじったことのある人なら、聞いたことがあるのでは無いでしょうか。 類似表現…

腹から声を出す!

「腹から声を出す」というのはボイストレーニングの基本であると言われています。 が、この言葉、「喉を開く」と同様にかなりジャーゴン…と、思うのは私だけ? まあ、「腹から声を出す」という言葉に含まれるであろう要素は、 ・腹式呼吸で発声する ・腹筋を…

改めて、チェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイス・ファルセットについて説明します(訂正あり)

※2010/11/15訂正 おっと、割と大きく間違って書いていたことに、一年以上経った後に気づいたよ! みなさまの、 「チェストボイスとかヘッドボイスとか、地声とか裏声とか、正直よくわからねーよ!」 という声無き声にお答えして、簡単に「チェストボイス・ミ…