地声とか裏声とかヘッドボイスとかチェストボイスとか〜その2〜

○前回のまとめ


前回説明したように、「声」の出し方は非常に複雑であり、「どの違い」に注目するかによって色々な分け方ができます。


大雑把に分けてしまえば人の声の出し方は2系統です。
・「地声」→声帯内筋主体、声帯接触強い、声帯全体が振動、体に共鳴を感じる
・「裏声」→輪状甲状筋主体、声帯接触弱い、声帯表面の膜が主に振動、頭部に共鳴を感じる

で、この中間的な声などもあるので、「声」はいくつかの種類に分けられています。



○ボイトレ界隈で一般的(?)な分け方


ボイトレ界隈では、声の種類について「3分」する人が多いかと思います。


・上に書いた「地声」的な発声しかできない音域で出す声
→チェストボイス


・「地声」と「裏声」の両方できる音域(もしくは、「地声」と「裏声」の中間的な発声でないと出せない音域)で出す声
→ミドルボイス・ミックスボイス


・「裏声」的な発声しかできない、「地声」的発声では無理な音域で出す声
→ヘッドボイス


という分け方です。
いわゆる「声区(レジスタ)」という考え方に基づいた分け方で、その中でも特にメジャーなものだと思います。


「ファルセット」の扱いは結構難しいのですが、
・声帯の閉鎖の有る無しで「ヘッドボイス」と「ファルセット」を分ける
という立場の人が多いと思います。
「ヘッドボイス」と「ファルセット」という名前ではなく、「芯のある裏声」「芯の無い裏声」として分けている場合もあったり。
「ファルセット」を、「ヘッドボイス・レジスタ(頭声区)」の上に一つの声区として設定する立場の人もいます。



○小難しい内容になってしまいましたが


とりあえず、大雑把に一通りまとめました。
先にも言ったとおり、「分けること」自体にはそれほど意味が無いかもしれませんが、
・どう分けるのか
・何故分けるのか
という点について考えてみると、様々なものが見えてくるかもしれません。


また、学んだり教えたりするとき、指導したりされたりするときに、「用語の定義のズレ」があると色々問題が起こったりするので、ボイストレーニングの勉強をするときには、たまに用語の定義を勉強しておくことをお勧めします。