「逆転の発想」による喉声解消法


なんかアクセス数が凄いことになっている…!
と思ったら、
典型的なダメ声、「喉声」とは?−烏は歌う
↑この記事がホッテントリ入りしてたんですね。


まさか書いて半年にもなろうという記事がホッテントリ入りするとは予想もしてなくて、本当に何があるかわかりませんねー…。
今日は、多くの人が「喉声」というものに興味があるのがわかったので、「喉声解消法」のためのボイストレーニングをもう一度書いてみることにしました。



○力を抜くって難しい


さて、とりあえず「喉声」というものについて簡単にまとめてみると、
・原因→「喉」に余計な力が入ってしまう
・解消法→リラックスし、余計な力を抜く
ということですが…


「余計な力を抜く」ってすごく難しいんです。
自分では力が抜けているつもりでも、上級者から見るとガチガチだったり。
「力を抜いて!」と言われても、行動に伴って無意識に力んでしまったり。
そもそも、脱力が重要と言っても、必要な力は必要なだけ入っていないと動けません。
そして、かなり上達しないと「力んでいることの自覚」「力の必要/不要の区分」はできないのです。


だから、以前の日記では、

喉声ってのはけっこう根深いもので、直すには根気がいります。
要は無駄な力を抜けばいいだけなんですが、そう言われてできるならボイトレなんていらない…

と書きました。



○「リラックスするためには動き続ける必要がある」という「逆転の発想」


それを踏まえた上で、
「脱力のためには何が必要なのか?」
ということを考えてみると…
「脱力状態を保つには、軽く動き続けなければならない」
という、スポーツ界での常識を知っておくといいと思います。


一般的なイメージだと「動いている」=「力んでいる状態」であり、動いている状態では「脱力」「リラックス」ができないように思ってしまいがちですが…
例えば、
・野球のバッターが打席でバットをゆらゆらと揺らしながら構えること
・ボクサーやテニスプレイヤーが細かいステップや上下動を絶やさないこと
という行動は、静止状態よりその方がリラックスした状態であり、余計な力が抜けて、次の行動を早く力強く行うことができるからです。
また、静止状態を保つためには運動状態とは「別の/逆の力み」が必要ですし、静止状態から運動状態に移るためにはかなりのエネルギーが必要なので、実は静止状態ってものすごく力んでしまいやすいんです。


これを「発声」に活かすと…
発声すると余計に力む筋肉、首や上半身全体を動かしながら発声すればいいんです!



○動きながら声を出すと、喉声になりにくい!


ボイトレその1.首を横に振ってみましょう。


首を動かしている間は、喉まわりの筋肉の「声を出すとき特有の力み」は非常に起こりにくいです。
それを利用して、首を横に「イヤイヤ」という感じで振りながら、声を出してみましょう。
まあ、横だけじゃなく縦横斜め、自由に動かしていただいていいんですが…(笑)。
いつもより少し軽く明るい感じの声が出るかと思います。
その声が出ているときの喉まわりの「楽さ」を身体に徹底的に叩き込んだり、その声といつもの「力んでしまっている声」「喉声」とどこが違っているのかを考えたりしましょう。
そうすることで、「喉声」を脱出するためのヒントが見つかることでしょう。


気をつけることは、基本的に自由に動かしていいんですが、「あごを前に突き出した姿勢」にはならないように注意して下さい。
参考・発声と姿勢−烏は歌う


また、「声が力んでいるなー…」と思ったら、首を横に振ってみましょう。
力みがリセットされるので、「喉声」の応急処置ができます。
ただし、その直後に改めて力まなければ、の話ですが。
カラオケとかなら、下の動画みたいな感じで歌うと意外に楽ですよ。

ちなみに、この動画のチバユウスケさんの声は一見「喉声」に聞こえないこともないですが、ボイトレでネガティブな意味で使われている用語としての「喉声」ではないです。
本当の「喉声」なら、場合によっては1時間以上歌いっぱなしのライヴを、喉を痛めずに歌いきれるわけがありませんし、こんなに音量があって魅力的で強い声になるわけがありません。



ボイトレその2.全身を動かしながら声を出してみましょう


とりあえず、以下のエントリも読んでみてください。
Coccoに学ぶ「体の使い方」。−烏は歌う

1.重心落として体を揺らせ!
2.伸ばしながら体を後ろに引け!
3.手を動かせ!

他にも、歩きながら声を出してみたり、力を抜いた腕をぶらぶらと振り回しながら声を出してみたり、大笑いしながら声を出してみたり(笑いは「いい声」を実現するための最良の全身運動です)。
やっぱり、いつもより少し軽く明るい感じの声が出るかと思うので、その「楽さ」を体験してみてください。



○最後に


とりあえず、「喉声」の原因となる、主に首周りの力みを解消する方法を紹介してみました。
ある程度慣れてくると、
・「ばれない程度」に動いて力みを抜いたり
・「ゆらゆら動いているイメージ」だけである程度脱力できるようになったり
できるようになります。
そうなると、「練習」だけでなく「本番」でも使えますね!


発声とは「全身運動」ですので、思い切り動いちゃってください。