毎日の身体のメンテナンスに、「背中」のリラックスを。


今回は「背中」のストレッチ・マッサージ法を紹介します。
この記事で「背中の筋肉」と言う場合、「広背筋」のような「背中専属」の筋肉だけでなく、「僧帽筋」のような肩・首に関わる筋肉とか、腰の筋肉とも言える「脊柱起立筋」とか、そういうものも総称して「背中の筋肉」として広く扱います。


上の文章からわかる通り、背筋は色々な筋肉と繋がっていて、様々な動きの起点になっているのですね。
背筋は「首」「肩」「腰」と繋がっているので、どんな動きをするにも背筋は絡んできますし、姿勢維持にも重要な筋肉なので、寝転がっている時以外は常に背筋が働いているのです。


発声においても、過去に何度も紹介したように、背筋は超重要です。


・「全身を使った発声」になるためのトレーニング‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090606/1244351603


Coccoに学ぶ「体の使い方」。‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090228/1235748719


ただ、普段から常時使っているせいで、あんまり「背筋を使ってる」意識・疲れている感覚って持ちにくいと思います。
だからケアも怠りがちで、急な腰痛・肩こりとか、疲労感・倦怠感とか、そういう劇的な症状が出てから後悔…ということも起こりやすいです。
声にせよ身体にせよ、「何か調子が出ないんだよなー…」と思ったら、試してみてください。



○具体的な方法


1.肩甲骨を動かす


肩甲骨を意識して動かしてやることで、背筋の伸ばしにくい部分を伸ばすことができます。


・肩甲骨を思い切り寄せる
(後ろで手を組んで、両肘を寄せる感じ)
・肩甲骨を両方とも前に出す
(手を前で組んだり、机などをつかんだりして、両腕を限界まで前に、身体を後ろに)
・肩甲骨を片方ずつ前後に動かす
(片方ずつやると、より可動範囲が広がるかと思います)
・腕回しをする
(肩甲骨の動きを意識して行いましょう)


などなど、肩の運動を、肩甲骨を意識して行うことによって、背中の普段伸ばしにくいところを伸ばすことができます。


2.鎖骨をさする


Twitterから引用。

douyaramiso自分で自分の背中をさするのは難しいけれど、自分の鎖骨(首の下のデコルテのところのでっぱった骨)をすりすり何回もさすると、背中も含めて上半身の血液リンパ液の流れがよくなってほぐれる。呼吸もふうっと深くなる。肩から胸まで大きめのストロークでさするのがコツ。左側は右手で、右側は左手で。


試してみたけど、よかったです。
これは効果の割にとても手軽にできるので、大変お勧めです。


3.脱力して背中を叩く


過去にも紹介しましたが…
・まず立位体前屈の姿勢をとります。
(前屈したいわけではないので、膝は緩めても良いです)
・その状態で、上半身の力を抜きます。
(首や腕、そして上半身全体をぶらぶらさせてください)
・力が抜けたら、背中を軽く叩いて、マッサージします。
(平手や手の甲などで、軽く何度も叩いてください)


 このマッサージをすると、背中の血行が非常によくなり、
・疲労回復
・気分転換
などに効果があります。
また、「声の準備運動」としても非常に有効です。


ただし、急に血行が良くなりすぎるので、血圧とかに不安のある方や高齢の方などは、十分な注意のもと行ってください。


4.鋤のポーズ


ヨガのポーズの一つで、こういう感じ
少々難易度高め?


あんまり人前でできるものでもないので、寝起きやお風呂上り、寝る前などにやると効果があるでしょう。



○背中をリラックスさせて、いい声に


以上、背中をリラックスさせる方法でした。
背中がリラックスしていると、「柔軟さ」と「力強さ」を感じさせる声になります。
そして、とても説得力のある、人間としての深みを感じさせる声になる…かも。


それとは逆の、「力強さが無い声」「かたい声」「自信の無さ・苛立ちを想起させるような大声」…
などに悩んでいる人は、一度この背中リラックス法を試してみてはいかがでしょうか。


最後に参考までに、背中の筋肉を正しく使うための、「正しい姿勢」についての記事も紹介しておきます。


・姿勢を良くする簡単エクササイズ2つ‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090829/1251472297


・発声と姿勢‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090306/1236339156