声の「準備運動」…気づかれないようにボイトレ編

さて、今回の記事ですが、ボイトレをやっていると必ず行き当たる悩みというのが…
「とても人前でできない動き・発声練習が多い」
ということです(笑)。


過去に紹介したボイトレでも、
・声の「準備運動」…声帯を「起こす」ための簡単ボイトレ
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090927/1254025866

という記事で、

ひたすら「zzzzzz…」と声を出すだけ!

1.上下の前歯をくっつけ、間から息を吐き出します(shhhhhh…という感じで摩擦音が鳴り、無声音が出ます)

2.その状態で、前歯をくっつけたまま声を出します(zzzzzz…という感じで摩擦音(無声音)+声帯の振動音(有声音)が出ます)

3.前歯の辺りとか喉の辺りが振動でむずがゆくなってきますが、そのまま「摩擦音+声帯の振動音(=声)」を鳴らし続けてください

というのを、喉のコンディションが整うまでやります。


というのを紹介しましたが、これ、人前でいきなりやったら不審者以外の何者でもないですよね(笑)。
と、言うわけで今回は、人前でもできる「声帯の準備運動」について紹介します。



○全力でイメージトレーニングをすると…


今回もお手軽です。
「脳内で全力で好きな歌を熱唱」
するだけ!
これだけで、声帯の状態が声を出すのに適した状態に近づきます。
(やらないよりマシ、程度にね。)
音楽を聴きながらだと効果が増します。


「脳内で全力で好きな歌を熱唱」すると、喉とか首とか顔とかがムズムズしてきませんか?
あとは、何時の間にか歌に合わせて呼吸をしていたり、歌詞に合わせて舌や唇を微妙に動かしたくなってきたり…
そうなってくると、今回の「声帯の準備運動」は成功です。


「脳内で全力で好きな歌を熱唱」すると、声帯が微妙に歌のイメージに合わせて動いたり、声を出す準備の動きをしたりと、自然と微妙に動き出します。
その動きによって、声帯の血行が良くなって充血してきたり、湿り気を帯びてきたり、声帯が声を出すのに適した状態に近くなっていきます。
また、声帯が動くのにつられて、舌や唇や表情筋や腹筋・背筋など、声を出すのに関係する筋肉も微妙に刺激を受け、動きやすい状態になっていきます。


たったこれだけの作業で、声が出しやすい状態を作ることができるんです。
まあ、劇的な効果は無いですが、労力対効果で見ればお得だと思いますし、喉の準備を無視してもイメージトレーニングというものは効果があるので、やって損はありません。
そしてこれなら、
「カラオケの待ち時間、他人が歌っているときに声は出したくないけど喉の準備はしたい!」
「発声練習〜本番までの間の『声を出してはいけない待ち時間』に喉をキープしたい!」
「スピーチまでの気まずい待機時間を、気を紛らわしつつ発声練習がしたい!」
といった、わがままな要望にもお応えできます!


あんまり熱中しすぎて、自分の世界に旅立ちすぎないようには注意してください(笑)。
常にアンテナは張って置いて、何かあったらすぐに現実世界に帰ってこられるようにしておきましょう。
または、熱中しすぎて本当に声に出したり顔に出したりしないように。
実際に出しちゃ本末転倒ですので。
「出る寸前」をキープするのが、このボイトレのポイントです。



○余談


このボイトレは誰かから教わったわけでも無いんですが、元になった話はあります。
過去にとある合唱の先輩から、
「喉を完全に休めたければ、できれば音楽も聞かない方がいいよ。俺たち合唱人は、音楽を聞いた瞬間に喉が『声楽モード』になっちゃって、休めてるつもりでも喉が勝手に起きちゃうんだよね。」
と言われたことが、この記事を書くヒントになりました。


じゃあ逆に、音楽聞いたり、歌のイメージトレーニングしたりすれば、喉が起きるじゃないか!と。


以来、合唱での「袖待機」(舞台袖なので、一切音を立ててはいけない)のときや、スピーチの順番待ちのとき、喉を「消費」したくないけど喉のコンディションは整えたいとき、などにお世話になったボイストレーニング、声の準備運動でした。
何かのお役に立てれば幸いです。