リズム感が良いように聞こえる、歌い方のコツ色々、その4

さて、前回、

次回は、
・その4 難しいこと考えずに、リズム感が良いように聞かせるには
というテーマで、今まで紹介してきたようなテクニックが何も考えなくてもある程度勝手に出てくるような歌い方を紹介していきたいと思います。


…まあ、要約すると「身体動かしながら歌え!」という、すごく当たり前な結論なんですが、どう動くといいのか、どんなことを意識しながら動くといいのか、などといったことをつらつらと書いていきたいと思っています。


と書いたのですが、今日はそんな内容です。



○動いてリズムをとろう!


今までの記事で紹介してきたような細かい色々を、意識し続けるのは、非常に面倒です。
なので、なにかひとつ気をつけたらあとは勝手に実行できる…というような、都合の良い方法を探したくなるものですが、そんな方法が一つあります。
それは、「歌いながら身体でリズムをとる」という方法です。


基本的には、身体のどこかでリズムをとってやれば、勝手に今まで紹介してきたような「注意点」が「勝手に」身体に起こるんですね。
身体のどこかでリズムをとる…というのは、自然にできる人もいるんですが、慣れない人にはなかなか難しいです。
慣れない人の場合、身体を動かしたら逆にリズムがゆがんでしまう…とかよくありますが、慣れさえすればリズム感をよくするために「リズムにあわせて身体を動かす」というのは非常に有効なので、練習する価値はあると思います。


おすすめの動き方は、まあリズムにあわせて身体を動かせればどんな動きでもいいんですが…
1.前後・左右に軽く足を開いて、
2.軽く腰を落とし、
3.踵でリズムをとったり、膝でリズムをとったり、身体を揺らしてリズムをとる
というのが、以下の理由からお勧めです。



○踵でリズムをとるメリット


1.身体の「軸」でリズムがとれる
踵でリズムをとると…踵での振動が身体の軸を通して全身に伝わって、「全身でリズムをとること」ができますね。
また、身体を支える部分である「足」を動かすためには、全身の筋肉を連動して運動させないといけないので、やはり身体の他の一部分でリズムをとるよりも「全身で」リズムをとることができます。
あんまりリズム感が鍛えられていない人の場合、どうしても「頭(イメージ)」と「リズムをとっている部分(手とか)」と「喉(声帯)」と「腹(呼吸器官)」の動きがバラバラになってリズム感が狂いやすくなってしまいやすいです。
そこで、踵でリズムをとり、全身でリズムをとるイメージを持つことで、リズム感を保ちやすくなります。


2.腰回り、腹回りに適度な力が入り、声が出しやすくなる
「足」というか「脚」を動かすと、腰回り・腹筋・背筋などの体幹の筋肉に適度な力が入ります。
それによって、声を出すための準備が整い、リズムに合わせて声を出すことが容易になります。
声質も良くなりますし、音域も若干広がる場合もあるので、「きつい音域を出すためにためらってしまってリズムが崩れる…」というのも改善する場合があります。


3.裏拍が意識しやすい
で、踵でリズムをとる場合、上がる⇔下がるという単純な動作になるために、
・踵が地面についたとき→表拍
・踵が上がったとき→裏拍
という感じで、自然と裏拍を意識しやすくなるんですね、踵でリズムをとると。



○今まで紹介してきたポイントも、踵でリズムをとるとやりやすい


今までの記事で「リズム感が良いように聞こえる、歌い方のコツ」として紹介してきたポイントを大雑把にまとめると
・身体に「溜め」をつくる
・リズムに合わせて母音を押す
という2点になりますが、踵でリズムをとると、この2点をやりやすくなります。


踵でリズムをとると、リズムに合わせて腰回り・腹筋・背筋などの体幹の筋肉に適度な力が入り、身体に「溜め」ができます。
さらに、リズムに合わせて動く踵が接地する際に、身体の動きにともなって自然と母音が押されるので、「リズムに合わせて母音を押す」ことができます。



○まとめ


今日のまとめとしては、
1.前後・左右に軽く足を開いて、
2.軽く腰を落とし、
3.踵でリズムをとったり、膝でリズムをとったり、身体を揺らしてリズムをとる
という方法がリズム感自体の向上にも、ボイストレーニング的にも効果的です!
ということです。


リズム感、というものはいわゆる「センス」「才能」に左右する部分も大きいですが、
「リズムに合わせて動く」
「それによってリズムが合いやすくなる」
という能力はセンス・才能が無くても十分反復練習で身につくものなので、試してみてほしいな、と思います。