蝋燭の正しい使い方、その2(ボイトレ編)


※実際に蝋燭を用意するのは非常に面倒くさいので、
1.少し遠くに置いた蝋燭を揺らし続けるように息を吐くといいよ!
→少し遠くに置いたティッシュを息で揺らし続けるように、前に伸ばした手の掌に息を当て続けるように…
2.口の前に置いた蝋燭を揺らさないように発声するといいよ!
→口の前にティッシュを広げてそれを極力揺らさないように、口の前に置いた掌に息が当たらないように…
などと、読み替えていただいて結構です、実際にやる場合。
何故だか「よくある言い回し」なので、「蝋燭」を取り上げているだけなのでね。



○前回の復習


1.少し遠くに置いた蝋燭を揺らし続けるように息を吐くといいよ!
2.口の前に置いた蝋燭を揺らさないように発声するといいよ!
という2つの、一見矛盾するボイストレーニング法があります。


で、1の方は腹式呼吸の練習」には良いんだけれど、その意識のままで発声しようとすると
・鼻の方に息が流れなくなる
・喉の奥の空間が狭くなりやすい(軟口蓋が下がりやすい)
・息が強すぎるので、声帯に無理な力がかかる
・意識が前のめりになって姿勢が崩れ、首や下顎を前に突き出した状態になってしまう
→「喉声」になってしまいやすい
という難点があります。



○2.口の前に置いた蝋燭を揺らさないように発声するといいよ!


と、言うわけで、実際に「発声」をするときには、どちらかと言えば
2.口の前に置いた蝋燭を揺らさないように発声するといいよ!
という感覚が大切になってくるわけです。


口の前に置いた蝋燭の火が揺れてしまうほど、前に向かって強く大量の息が出てしまっている場合や、実際に蝋燭を使わなくても、口の前に手をかざしてそれに強く息が当たる場合、
・息が強すぎる、息の量が多すぎる
・息の通り道(喉の奥)が狭い
という問題があるかもしれない、ということです。
なのでそういう場合、
「息の量を減らす」
「息の通り道のイメージを変えてみる」
といいかもしれません。


「息の量を減らす」というのは、聞き慣れない人にはちょっと抵抗があるかもしれませんが、息の量が多すぎると、声帯に無理な力がかかってしまって綺麗に振動しにくくなってしまいます。
なので、必要最低限の呼気で発声できるようにしたり、自分の発声にとって必要最低限の呼気はどれくらいなのかを色々試してみることが重要です。
基本的には、大きな声や高い声を出すときも、息の量に任せた「力任せ」な発声ではなく、ある程度のリラックス状態を保ったまま「共鳴」などを使って効率良く出すことを目指すべき、というのがボイトレ界隈では主流です。


「息の通り道のイメージを変えてみる」というのは、
・あんまり口から息を漏らさない声の出し方
・息を「軟口蓋」にぶつけるようなイメージ
・声を「頭頂部から出す」ようなイメージ
・声を「引いて出す」「後ろに出す」イメージ
で声を出すという方法です。
口の前に置いた蝋燭の火を揺らさないぞ!と意識して声を出そうとすると、このように息を「真っ直ぐ前に出さない」感じになるのですが、そうすると、いわゆる「喉が開いた」状態になり、都合が良いのです。


図で書くとこんな感じ。

発声時の「息の流れ」のイメージを、図の2のような感じで持つと…
強すぎない、かと言って弱すぎない呼吸を維持しやすくなりますし、息の「無駄遣い」が減ります。
さらに、自然と喉の奥の空間が広がってそこに音を響かせることができるし、鼻腔にも音が響きやすくなりますので、少ない息でもある程度大きい声が出せるようになります。



○関連エントリ


頭から声を出す!−烏は歌う 
↑過去にもある程度似たような内容を書いてます。


声を大きくするために知っておきたいこと…その1、「息」と「声帯」について−烏は歌う 
↑どんなに呼吸が安定していても、声帯で息を声に効率良く変換できないと意味がないので、その辺のお話も紹介。