順調に成長してたのに、急に「伸び悩み」が!でも焦る必要はありません…「プラトー現象」


さて、ボイトレの具体的な方法論から少々離れまして、ボイストレーニングに限らず、色々な努力をしていく上で知っておくと役に立つ心理学用語について少々紹介したいと思います。



プラトー(高原)現象


プラトー現象、または高原現象と呼ばれる現象があります。
…高原現象って言葉の響き、なんかちょっと楽しそうですよね、ハイジ的な。
しかし、プラトー現象とはそんな楽しいものじゃなくむしろ大変辛いもので、「挫折」やら「あきらめ」やら「自尊感情の低下」やら…そういった、ネガティブな結果に繋がってしまう場合もあるので注意が必要です。


プラトー現象とは…

学習課題を練習している際に見られる一時的な進歩の停滞期間をさす。原因としては課題に対する動機づけの低下など。


学習 022 非連合学習: 臨床心理学にいるより引用

というものです。


スポーツの練習だろうと勉強だろうと、
1.最初のうちは(程度の差はあれ)「やったぶんだけ成長する」時期が続く
2.ある時から急に、「やってもやっても目に見える成長が無い」という時期(プラトー)が訪れる
3.プラトーを抜けると、また「目に見える成長」が感じられるようになる
という段階を通して成長するものです。
グラフにするとこんな感じ。(横軸は練習時間・縦軸は成長量)



グラフの「山」の中に突如「高原」のような平面ができるので、高原(プラトー)というらしいです。



○「やってもやっても目に見える成長が無い」時期にすべきこと


「やってもやっても目に見える成長が無い」状態ってのは、なかなか辛いものなんですよね…。
「これは無駄な努力なんじゃないか…」とか「私、才能無いんじゃないか…」とか「もう旬は過ぎてしまったのではないか…」とか「これが私の限界なのか…」とか「本気でとりくんだのに失敗するなんて…」とか悩んでしまったり。
仮に「プラトー現象」に出遭い、それによって悩んだり苦しんだりした場合は…


・「停滞」を「限界」と決めつけない
プラトー現象というものは、どんな人にも、当たり前に起きることです。
練習とか学習とかをやっていけば、いつか必ずプラトー現象による「停滞」が訪れます。
その時に、プラトー現象というものの存在を知っていれば、変に焦ったり迷ったりすることもなく、さらなる高みを目指すための「産みの苦しみ」だと捉え、マイペースにすべきことをし続けることができるかもしれません。


・「足下」をしっかり見る
「伸び悩み」の時期になるとどうしても自分の能力とか才能とかに疑問を持ってしまいがちで、「練習してももう無駄!」みたいな感じの心境になってしまいがち。
そういう時には、「今は伸び悩んでいるけど、最初に比べたら全然成長している自分」というものに目をやってみましょう。
今は伸び悩んでいても長い目で見れば着実に成長している自分、そういうものに気づくことができれば下がってしまったモチベーションもまた上げられるかもしれません。


・結果ではなく過程を楽しむ
成果が出なくなってくると、どうしてもそればっかりが気になってしまって、焦ってしまったりストレスが溜まってしまったりして、練習が楽しく無くなってきます。
そういう時に無理矢理視点を変えて、結果ではなく「その行為自体を楽しむ心がけ」を持てると、プラトーを楽しく通り過ぎることができるかもしれません。


・たまには休んだり、気分転換
プラトーの原因は、「モチベーションの低下」だったり「目標を見失う」だったり「集中力の低下」だったり「ストレス・疲労の蓄積」だったりします。
なので、そういう時に敢えて壁を越えるまで練習し続けるというのも手段の一つですが、しばらく休んだりしてリフレッシュを図るというのも有効な手です。
集中力とか精神力とか、そういうものも体力と同じく「使った分だけ疲労」します!休養大事!


・色々な練習方法を試してみる
また、プラトー現象の起こる原因の一つとして「間違った学習方法の選択」があります。
例を挙げると、「自分のレベルにあっていない練習方法」「自分の個性にあっていない練習方法」などをしているために限界が来てしまった、とか、「基礎があやふやなのに応用ばっかりやってる」「基礎ばっかりで応用に手を出さない」など。
なので、あんまり急に練習のペースを変えて調子を崩すのも問題ですが、練習内容を見直してみるのもいいかもしれません。



○まとめ


・練習、学習などをしていると、目に見える成長がない「停滞」時期が訪れる
→「プラトー現象」


プラトー現象は割と頻繁に起こる
→急に「停滞」が起こっても、焦ったり悩んだりしなくていい


プラトー現象の原因は様々
→まずは、モチベーションや目標の管理をしっかりすると良い
→休養や気分転換も必要である
→練習方法を見直す良い機会かもしれない