声優みたいな声ってどうしたら出るんだよ・・・というスレで紹介されたようなので、その2。


声優みたいな声ってどうしたら出るんだよ・・・というスレで紹介されたようなので、その1。 - 烏は歌う
の続き。


色々な声を出し分ける方法


声優さんの、役や場面に応じて色々な声を使い分けるスキルってすごいですよね。
で、それに憧れて色々真似てみるんだけど、「やり方」がわからない限りは、なかなか上手くいかないし安定しないし…という感じになりがち。
もちろん、わからないままにひたすら色々やりこんでみるってのもいい練習なんだけど、ある程度具体的にやり方を把握してからやってみると、効果が出やすいですし、なにより「再現性」をもちやすくていいですよね。


とりあえず基本は、
「ここをこう動かすと、こういう声になる!」
というのを、ひとつひとつマッピングしていくのが王道ですね。


例えば、


・喉(声帯)
→声帯を閉めようと力を入れるほどエッジーな声になり、声帯を閉じないように力を入れることでハスキーな声に。力を抜けば程よくエッジーさもハスキーさも無くなる…という建前だが、現実は複雑である。
・喉仏
→大きく上げるとキンキン声に、小さく上げると軽めで明るい声に、ちょっと下げると太くて落ち着いた感じの声に、大きく下げるとハスキーで喉の詰まったような「おすもうさん声」に。
・舌
→舌の前の方を上げ後ろの方を下げることで(前舌母音)「浅い」とか「若い」とかと形容される声になり、舌の前の方を下げ後ろの方を上げることで(後舌母音)「深い」とか「円熟した」とかと形容される声に。
また、発音に合わせてしっかり動かすと「ハキハキした」「大人っぽい」印象になり、舌をあまり動かさないと「曖昧な」「子供っぽい」印象になります。
・あご
→口の中の空間が狭いと「鼻声」っぽく、大きく開き過ぎると「喉声」っぽくなりますね。
「鼻声」だと、良いイメージでは「やわらかい」とか「かわいらしい」とか感じさせることができて、悪いイメージとしては「イヤミ」とか「はっきりしない」とか感じさせることができますね。
「喉声」だと、良いイメージでは「たくましい」とか「意思が強い」とか、悪いイメージだと「荒っぽい」とか「頑固そう」とか。
・唇
→口角が上がるほど明るい声になったりとか、横幅を狭めて口をすぼめ気味にするほど落ち着いた声になったりとか。


…という感じで、
「ここをこう動かすと、こういう声になる!」
という部分をひとつひとつ見つけては、
「こういう声を出したければここをこう動かす!というポイントをおぼえ、その気になればいつでも再現できるように練習する」
「録音とかして、客観的にその声がどうなのか確かめてみる」
「動かす部分を限定したり、逆方向に動かしてみて、声の変化が本当にその部分を動かした結果なのかどうか確かめてみる」
…という感じで「マッピング」していくといいと思います。


あと、このエントリの元になった、「声優みたいな声ってどうしたら出るんだよ・・・」という例のスレでは、以下のエントリが紹介されたのですが…
「良い声」の正体…倍音とは - 烏は歌う
このエントリの後半、

倍音の量を増やすには、体内での声の「共鳴」を増やすことが重要である、と言われています。
体内で声の共鳴が起こるとされている主な場所は、「胸」「喉」「鼻腔」の3箇所です。


・胸
以前から「豊かなチェストボイス」を何度か紹介していますが、胸で共鳴を起こすことで、「低めの倍音」を強く鳴らすことができます。
・ボイトレで春までに「モテる声」になって、4月からの新生活の始まりをいい感じに飾りたい件‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090323/1237812952


・喉、口(咽喉、口腔)
最も共鳴がイメージしやすい部位で、ここをしっかり共鳴させることで「中〜高めの倍音」を強化することができます。
安定した共鳴を得るには、口を正しく開けた上で、しっかり喉を上下に開いて咽喉腔に共鳴させることが必要です。
・いい声が出せる「口の開け方」‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090401/1238592800
・「喉を開く」について、再度まとめ‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090818/1250526924


・鼻腔
鼻腔は「高めの倍音」を響かせるのに適していると言われています。
「高音発声」や「通る声を出す」ためには欠かせない共鳴です。
・典型的なダメ声、「鼻声」とは?‐烏は歌う
http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20090329/1238322492

という部分も、声の出し分けを考える上では大事かも。


要するに、「主にどこで共鳴させるか」をイメージすることで、声の質を変えることができるので、それを利用しようというお話。
例えば、「渋い大人の男役の声を出したいから、思い切り胸に響かせよう!」とか。
上で書いた「一箇所ずつ動かしながら確認」よりかなり漠然としていて再現性とかは劣るけれど、イメージさえ合えば身体の色々なパーツが一発で連動して動いてくれる場合もあるので、こっちの方が手っ取り早い人も多いかも。