ボイストレーニングについて考えるときの、3×3通りの視点。

前書き

前回の記事が、「頭を使ってトレーニングしよう!」「科学的にトレーニングしよう!」というお話でした。
で、問題解決的な練習をするためには、まずは「問題」を具体的にしっかり把握しなければいけません。
そのために役に立つ考え方として、ボイトレを3×3通り、9通りの視点から見てみるという私案。


3×3

音の3要素
「音量・音高・音色」
音の変化の3要素
「入り方・伸ばし方・切り方」
発声の3要素
「呼吸・声帯・共鳴」


…なんとなくキリがいいじゃないですか、3って。


音の3要素

音は、「音量(音の大きさ)」「音高(音の高さ)」「音色(音の質)」の3要素でできています。
で、声も当然そう。
ボイトレで「声を○○したい!」というときには、必ずこの3要素のどれかをどうにかしたい、という話になります。
自分の声に「問題」を感じたときには、その問題が音量にあるのか、音高にあるのか、音色にあるのか…、をしっかり把握しましょう。


音の変化の3要素

音を時間変化、横軸的に考えると、「入り方・伸ばし方・切り方」に分類できますね。
声の出し始めや出す前の準備が上手くいかなければイイ声は出せませんし、その出した声をどのように伸ばし、どのように切るのか、さらに次の音にどのようにつないでいくのか…を丁寧に考えていくことが、ボイトレの充実に繋がります。
どのように入って、その音をどのように変化させるのか、もしくは変化させないのか、思い通りにできるようにしたいものですね。
自分の声に「問題」を感じたときには、その問題が入り方にあるのか、伸ばし方にあるのか、切り方にあるのか…、をしっかり把握しましょう。


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発声の3要素

人間の場合、「呼吸」によって「声帯」が振動して、そこで鳴った音が喉や口などで「共鳴」することで声になる…というのが発声のメカニズムです。
なので、声に何か「問題」が起きたときには、この3つの過程のどこかに問題があるということです。
自分の声の出し方に「問題」を感じたときには、その問題が呼吸にあるのか、声帯のコントロールにあるのか、共鳴のさせ方にあるのか…、をしっかり把握しましょう。


おまけ・トレーニングの3要素

いわゆる「心・技・体」。
発声イメージの持ち方や、声に表現力をつけるためのメンタルコントロール、目標設定やモチベーション管理といった「心」の要素も大切です。
さらに、それを実現するためにはテクニックを身につけたり知ったりする「技」の要素も大切です。
さらにさらに、それを支えるフィジカルの強さと柔らかさ、心身を整え充実させる「体」の要素も大切です。
自分のトレーニングやパフォーマンスに「問題」を感じたときには、その問題が心技体のどこにあるのか…、をしっかり把握しましょう。


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後書き

とりあえず、この3×3の視点を持っておけば、とりあえずボイトレに関わる「問題」を具体的に把握しやすくなるはず。
自分の苦手な系統を補うもよし、得意な系統を伸ばすもよし、バランスを考えて各系統の練習を均等にやるもよし。
ただ、あまりどれかに偏りすぎるのは避けたいものですね。


あと、「○○の問題だと思ってたら、よく考えてみたら別の問題だった!」みたいなことがよくあるので、声に関する勉強は怠らないようにしたいところ。
例えば、「声を○○に当てろ!って、共鳴の問題だと思ってたら実は声帯の使い方の話だった!」みたいな。


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