トレーニングが上手くいかないとき、原因がどこにあるか考えるために。


レーニングが上手くいかないときには、まず「理想の妥当さ」に問題がないかから考えるのもいいのかな、と最近よく思う。


レーニングをやってて上手くいかないのは、なかなか辛いもの。
そんな中で、思い通りいかない原因は何か、どのようなトレーニングをすればいいのか…と思い悩むけれど、「そもそもこれ、理想の時点で間違っていないか」と言いたくなる人をなんだか見かけたので。


だいたいボイストレーニング時にはまず「理想」があって、それができない「原因」を見つけ出して、それを改善するために「手段」を考えて実行するというのが一般的な流れですが、「理想」の時点で変なレベル設定をしてしまうと、そりゃあ上手くいくわけないですわな。


例えば、「もう既にできているレベルのこと」を理想に置いて練習すると、基本的にどれだけ練習しても「成長」がほとんど起こらないわけで、成長した実感も無ければ練習の手応えも無いので、非常に空疎な時間を過ごすことになってしまいます。
これってけっこうモチベーション下がる。
それでもなんとかしようと更に練習に打ち込んじゃうと、さらに心の傷が広がることも多い。


逆に、「どう考えても高すぎるレベルのこと」を理想に置いて練習すると、それはそれで「できるわけがない」ので、練習としての効果は限りなくゼロに近い。


過去にブログに来た質問の中で、「2〜3時間歌うと喉が痛くなってしまいます」みたいな話があったんだけど、相当理想的な発声をしても、2〜3時間連続で声を出し続けるのは辛いと思う。
「理想的な発声なら、喉が全然痛んだり疲れたりしないんだよ〜」みたいな言論は割と広まっているんだけど、限度っていうものがありましてな。
訓練してない人よりは大幅に喉の消耗は抑えられるのは確かなんだけど。


他にも、「ミックスボイスを習得すれば、力強い高音が出せる!」みたいな話が最近よく言われてるけど、
・ファルセットよりは力強い高音が出せる→ちょっと練習すればほとんどの人ができるレベル
・チェストボイスと全く遜色のない力強さで出せる→かなり練習した上で、ちょっと才能もないと難しいかもしれないレベル
と、本来はこんな感じなんだけど、なんだか威勢のいい言葉に踊らされて、一足飛びに後者のレベルに行けるんじゃないかと思ってないか、とかいう人はよく見かける。
音域に関しても、
・男声なら3オクターブ、女声なら2オクターブ半くらいの音域を確保→じっくり練習すればだいたいの人が達成できるレベル
・それを大幅に上回る音域→特殊な技法とか特殊な才能とかが必要かもしれないレベル
なんだけど、ちゃんと自分の生理的な特徴とか限界とか理解してる?みたいな人はよく見かける。


目標設定はとても重要なんですが、特に重要なのは「適切なレベルの目標なのかどうか」ってところです。
で、どのレベルの目標が適切なのは個人によって大きく大きく違うので、よく考えなきゃいけない。