「裏声を鍛えるにはどうすれば」という質問について。

質問来てたので、長くなりそうなので一記事に。


…ちなみに最近ブラッドボーン買っちゃったので、このブログはしばらく短い更新が続くか、いつも以上に放置されます(予告)。


まず、「裏声を鍛える」とはどういうことなのか考えましょう。


一般的に、「裏声」と呼ばれる声には二種類あって、
・ファルセット、仮声→声帯がしっかり閉じない裏声
・ミックスボイスとかミドルボイス、ヘッドボイスとか呼ばれる声→声帯がしっかり閉じる裏声のような地声のようなもの
(ものすごく大雑把な分け方なので注意。本や先生によっても分け方が違ったりもするので注意。)
が、あります。


で、単に「裏声を鍛えたい」と聞かれても、
「ファルセットが出せないから、ファルセットを出したい」なのか、
「すでにファルセットは出せるけど、それをもっと美しく出したい」なのか、
「ファルセットは出せるんだけど、チェストボイスとミドルボイスとヘッドボイスのどれかが極端に出せないから、それを出したい」なのか、
「チェストボイスもミドルボイスもヘッドボイスもどれも出せはするんだけどいまいちミックスされてないのでその辺をなんとかしたい」なのか、
…などなど、どのレベルの話をしているのかがよくわからないのでなかなか答えようがありません。


いずれにせよ大切なのは、まず第一に自分の適性音域を把握すること、その上で自分の声がどうなっているのかをしっかり把握することです。
高音発声時の自分の傾向を把握することが重要。 - 烏は歌う


その上での具体的な練習法なんですが、まとまった記事をいつか書こうと思ってまだなんですが、
大雑把に書くと、
「地声と裏声をまたぐ音域の発声練習フレーズや歌で」
・声帯が閉じなさすぎて、声が息混じりで軽すぎる場合→歌詞を全部「Bo」や「Gi」などで歌ってみる
・声帯が強く閉じすぎて、喉が力んで声が重すぎる場合→歌詞を全部「Ho」や「Fu」などで歌ってみる
とかでやってみるのが定番というかなんというか。
それで、思い通り声を重くしたり軽くしたりできるようになったら、次は「Mo」とか「Na」とかで思い通りの声質で歌えるか試してみて、それもできたら普通の歌詞で歌えるか確認する、とか。


あと、声帯の状態だけでなく、ブレスとの兼ね合いも大切なので、リップロールで自分の出せる裏声最高音から地声最低音まで行ったり来たりするトレーニングとかも定番ですね。


あとは母音を使った微調整とかも慣れてくると重要なので、なんかしっくりこないなと思ったら以下の記事も読んでみてください。
母音関係まとめ - 烏は歌う
基本的には、「裏声」と呼ばれる声を出すには下顎と上顎の距離を小さめにした方が楽です。
高音では「あ」母音をちょっと「お」「う」っぽく歌う、とかね。


男性が女性曲を歌うことに関して。


また、質問の中に「女性の曲を裏声で歌うのは裏声強化に効果的でしょうか?」というのがありましたが、過去にこんな記事を書きました。


男なのにアルトを歌った感想など - 烏は歌う


要約しますと、
・ある程度基礎的なことがわかっているなら、非常に面白い練習になる
・基礎的なこと→自分の声の切り替わるポイントとか、初歩的な裏声音域の出し方とか
・それすらできない状態ならあんまりやる意味はないし、喉にも悪いかもね
…くらいに私は考えています。
あくまで私の考えですが。